保田学園 保田高等学校 神村学園 広島学習センター

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スクーリング

鹿児島でのスクーリング

みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。

先日スクーリングがあり、鹿児島の神村学園へ行ってきました。

今回はスクーリングの様子をご紹介いたします。

 

コロナ感染症の影響で久しぶりの鹿児島でのスクーリング…
なので今回は、ほとんどの生徒が初めての体験でした。

スクーリングは単位を修得するために必要な活動で、スクーリングに参加しないと単位をとることができません。
保田学園では、スクーリングは単に単位をとるための活動ではなく、広島から離れて、いつもと違う場所で4泊5日

過ごすということは、生徒にとって、簡単な事ではありません…

 

入学前の相談会で保田校長が必ずきくことがあります。

それは、「本校では鹿児島でのスクーリングがあるけどいける自信がある?」という質問で

その答えは毎回「絶対にいけない」と答えが返ってきます。

その答えに保田校長は「それでいいんだよ…」と返し

「なぜなら今、中学校に行けていないのに鹿児島にはいけないよね。」「じゃあ一年後、鹿児島に行ける自分になりたい?」ときくと、どの相談会でも、だまってうなずき返事をしてくれます。

「じゃあ、それでOK 一緒にいけるようになろう。先生たちはよりそって一緒にがんばっていくよ。」

と保田校長は約束をします。

 

そこからは保田校長をはじめスタッフと一緒に、一日1ミリそれぞれの課題と向き合いながら少しずつ

スクーリングに参加できるように日々の生活の中で準備をしてスクーリングに臨んでいきます。

 

スクーリングは単位を取るためだけでなく、社会に出て生きていく力をつける通過点!!

 

今回のスクーリングには26名の生徒が参加しましたが、中には普段なかなか登校できない生徒も

自分を変えようと4泊5日のスクーリングへ挑戦しました。

スクーリングでは神村学園の校舎で授業をはじめ、
特別活動としての知覧特攻平和会館での校外学習等単位をとるために必要な活動を行っていきました。

生徒たちも慣れない場所で、初めて会う鹿児島の先生の授業に普段以上に緊張していました。
その分、生徒同士で支えあい気遣う場面もありました。
例えば、なかなか登校できない生徒が授業を受けている姿を見て、
「〇〇さん頑張っとるよね。」「〇〇さんすごいよね」と話が出たり中には
「俺もこんなんでしんどいって言っちゃいけんな。」「私ももっと頑張らんといけん。」
と高め合う場面もありました。

今回のスクーリングでは学校近くのホテルに宿泊しました。
スクーリングの授業で疲れた分、ホテルではリラックスタイムです。
友達と話して過ごしたり、みんなでお風呂に入ったり思いおもいに過ごしました。
スタッフがホテルの周りが暗かったので「星が良く見えるかもね」と言うと、
生徒が「みんなで見に行こうや。」と互いに声をかけてプチ天体観測もしました。
よっぽど楽しかったのか、明日雨が降るのに「明日もみんなで見に行こう。」という生徒もいました…

24時間一緒に仲間と過ごすこと。辛いこと、大変なこと、楽しいこと全てがお互いに共有、共有できることが
生徒たちにとって一番嬉しかったようで、広島とは違った仲間の輪が広がっていました。

4泊5日のスクーリングを終え広島に帰ったときは、早く家に帰ってゆっくりしたいと、疲れた顔をした生徒。迎えに来ていた保護者の方の顔を見て安心する生徒。緊張から解放されホッとする生徒。
それぞれの様子をしていましたが、このスクーリングで得たものを今度は広島でもっと活かしていきたいと思いました。

 

今回のスクーリングでは、一人で行くことができず、お母さんと一緒にスクーリングに参加した生徒。

4泊5日が難しく、一日だけ参加すると決め、それを目標として参加する生徒。広島駅の改札を泣きながら、足を震わせ出発した生徒。いろんな生徒がいましたが皆、広島に帰ってきたときにはやり切ったという、充足感・達成感を味わっていました!!

共に一日1ミリ。
校長のラジオ番組もぜひ聴いてください。